2007-11-27

cf.sourceforge.jpでMacVim

作ってみた。cfはsshとhttpくらいしか外に出れないので、gitはhttpのリポジトリを指定しないと取れない。http://よりgit://の方が速いかな。

そういえばrsync出れないとmacports更新が面倒かも。portsはsvn upすればいいとしても、tclのライブラリとか。baseをsvn upしてmake installしなおすか。


でMacVimですが、やはり10.5だとインライン入力のフォント幅がおかしいです。build環境じゃなくて実行環境によると。vim-cocoaのmergeが待たれる今日この頃。

2007-11-26

Mac OS X 10.4/10.5用 vim 7.1.161 carbon/cocoa universalバイナリ

http://lapangan.net/darwinports/index.php?PrivatePortfile%2FVim

http://sourceforge.jp/projects/splhack/

cf.sourceforge.jpで作ったバイナリです。10.4でも10.5でも動きます。ppcでもintelでも。

cf.sourceforge.jp続き (dylibの謎)

10.5だから動かないというわけではなく、

DYLD_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib

って環境変数を設定してたのが原因でした。なんか作業中に設定してしまった模様。

同じ名前で中身が違うshared libraryがDYLD_LIBRARY_PATHで先に読まれてしまったのが原因。今回の場合はDYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATHで足らなかったら読むようにすれば解決。


だけだと面白くないですね。追ってみます。

syscallをおっかけられるktraceで見てみると

...

いやさ10.5ならktraceじゃなくてdtrace!

sudo dtrace -n syscall::open"*":entry'/execname == "Vim"/{printf("%s", copyinstr(arg0))}'

こんなんでopen syscallの第一引数を逐次表示。よくわからんスクリプトだなぁと思ってましたが、awkと思えばスッキリ。


DYLD_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib を指定してると

CPU ID FUNCTION:NAME
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libncurses.5.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libiconv.2.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libintl.8.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libmigemo.1.dylib
1 17600 open:entry /System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.3/Python
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libruby.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libz.1.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libxslt.1.dylib
1 17600 open:entry /opt/local/lib/libPng.dylib


DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib を指定していると

0 17600 open:entry /opt/local/lib/libncurses.5.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libiconv.2.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libintl.8.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libmigemo.1.dylib
0 17600 open:entry /System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.3/Python
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libruby.dylib


ほらこの通り。って、なんか全然足らないですね。carbonげなdylibとかまったく読まれてない。DYLD_PRINT_LIBRARIES= も付けて実行すると読み込まれたすべてのdylibが表示されるので、dtraceでもここまで表示されて欲しい。

syscall::"*":entryで見てみるとstatで/usr/lib/libobjc.A.dylibとか触ってる。システム系のshared libraryはsystem callで読まれないのかなぁ、とか一瞬思ってしまいましたが、こりゃcacheですね。man dyldで発見。

DYLD_SHARED_REGION=avoid DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib なら

0 17600 open:entry /opt/local/lib/libncurses.5.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libiconv.2.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libintl.8.dylib
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libmigemo.1.dylib
0 17600 open:entry /System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.3/Python
0 17600 open:entry /opt/local/lib/libruby.dylib
0 17600 open:entry /usr/lib/libobjc.A.dylib
0 17600 open:entry /usr/lib/libSystem.B.dylib
0 17600 open:entry /System/Library/Frameworks/Carbon.framework/Versions/A/Frameworks/CarbonSound.framework/Versions/A/CarbonSound
0 17600 open:entry /System/Library/Frameworks/Carbon.framework/Versions/A/Frameworks/CommonPanels.framework/Versions/A/CommonPanels
...


解決! でも/opt/local/lib/libncurses.5.dylibとか使ってる状態で、さらにこれやってもopenで読まれるのはなんでだろう。何かcacheされる条件があるんかな。

ということでdtraceは面白いという話でした。awkみたいなスクリプト以外にrubyとかで書けたら便利かも。あとhookして挙動いじれたり。openしたつもりが別のファイルをopenしてたりとか。system callの中身をrubyで書いたりとか。jailな感じ。

2007-11-25

cf.sourceforge.jp

そういえばsourceforge.jpに10.4 ppc環境が用意されてたなぁ、とcf.sourceforge.jpを試してみました。いざ10.4用Vimバイナリ作成。

MacPorts-1.5.0-archive.tar.bz2 を展開してbaseで

./configure --prefix=$HOME/opt --with-install-user=ユーザー --with-install-group=グループ --with-tclpackage=$HOME/opt/Library/Tcl

とかでmake; make install。+universal入れると-isysrootがリンカに渡らないとかいくつか問題がありましたが、なんとかvimまでinstallに成功。

cf上ではコンソール版がちゃんと動作しました。GUI版は動かせません。Xvncみたいな仕組みがあればいいんですけども。

で10.4 intel環境でも動作確認。特に問題なし。


んが、10.5で実行すると


dyld: Symbol not found: __cg_png_create_info_struct
Referenced from: /System/Library/Frameworks/ApplicationServices.framework/Versions/A/Frameworks/ImageIO.framework/Versions/A/ImageIO
Expected in: /opt/local/lib/libPng.dylib


うむむ。要調査。

2007-11-22

blogger

bloggerの独自ドメイン公開機能を使ってみました。CNAME設定するだけですが。
これまでのsplhack.blogspot.comでも 301 Moved Permanently で来れます。

http://blogger.splhack.org/


ちなみにドメイン名の由来はコレ → SPL(9) - NetBSD Kernel Developer's Manual

2007-11-14

MacVim

vim-cocoa用にIM制御パッチ送ったらMacVimに取込まれました。よかった。インライン入力部分も改善されました! (Leopardでは未確認)

ということでそれに合わせてパッチ修正しました。

http://lapangan.net/darwinports/index.php?PrivatePortfile%2FMacVim

gitのrevisionだと思ってたのがどうも違ってたようなのでバージョンは日付にしました。


それはそれとして。10.5で作ったcarbon/cocoa vimバイナリを10.4で動かしてみました。

Leopardで+pythonでbuildすると /System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.5/Python に依存してしまう。これはTigerにはないので動かず。逆に2.3に依存させるとクリーンインストールのLeopardで動かない予感。libruby.dyldみたく-framework pythonじゃなくて-lpythonにしちゃってdyld持っちゃうか。

でも、そこを抜けたとしても、EXC_BAD_ACCESSで落ちる。-isysroot /Developer/SDKs/MacOSX10.4u.sdk -mmacosx-version-min=10.4 でいけるかな。はたして。

2007-11-13

Android TCPServer

TCPServerじゃなくてServerSocketを使う場合は

emulator -qemu -redir tcp:12345::12345

みたいにemulatorを起動しておかないと、Androidアプリに対してTCPコネクションをはることができないと。ここらへんはqemuのマニュアル参照。

Android emulator

Javaだから、emulator環境にも同じJava framework用意して動かしてるんでしょ

と思っていた時期が私にもありました。これハードウェアエミュレータじゃないすか。

Qualcomm MSM7Kで動くLinux kernel(あ、gitだ。Linux kernelだし、そりゃそうか)をqemuハードウェアエミュレータ上で動かして、描画はSDL。

そのLinux kernel上でAndroidなAPIが含まれたjava動作環境が動いてると。さすがだ。

tools/lib/imagesにdisk imageが入ってます。userlandのソースコードはまだ公開されてないのかな。


たとえばカメラをqemuから見えるようにしてLinux kernelのdevice driver書いて(メモリにjpegデータがマップされてるようにしとくとか)、AndroidなAPIを用意すればカメラ付き携帯のemulatorになるわけですよ。


あとiPhoneに対応してま... せんね。単に電話まわりのclass名が IPhone なだけです(笑) Phone Interfaceてとこですか。

Android

http://code.google.com/android/

すごい。何がすごいって、同梱のエミュレータで↑のムービーと同じことがすでにできてること。cool!

OS Xならandroidのtoolsにパス通すくらい。


$ emulator &!
$ activityCreator.py --out hello org.splhack.android.hello
$ cd hello
$ ant
$ adb install bin/hello.apk


でemulator上のApplicationsからhelloを選択するだけ。動くよ!

res/layout/main.xml の android:text にUTF-8で日本語書いてみましたが



問題なく表示されてます。

これ携帯の世界に留まらないだろうなー


MLの方ではC++使いてー、じゃJava bytecode吐くC++コンパイラ使えば、みたいな話も。

あ、関係ないですが、Objective-C++ 結構好きです。Objective-CなインスタンスをSTL listで管理したり。割とやわらかい言語になります。

2007-11-12

GetScriptManagerVariable/KeyScript 続き

Carbon版はIM onにするときKeyScript(smKeyRoman);ってやってるわけですが、コードだけ見ると、ローマ字だけの感じがします。が、ぐぐるとだいたいこの例で使ってるんですよね。ローマ字onというより日本語入力onという意味なんでしょうか。それはそれとして日本語以外の環境ではどうなってるんだろう?

一応フィードバックしました。PrivatePortfileですでにあててるパッチですけども。


でTISSelectInputSource。何を指定してIM onにすればいいのかよくわかってません。マニュアル読んでないだけですが。

いまLeopardのAPI使って10.5専用にするには時期尚早て感じで動機が薄いというのもあったり。

GetScriptManagerVariable/KeyScript

vim-cocoaでIM制御できない話がMLで出てるのでフィードバックしようと思って調べ直してたら、Carbon版で使ってるCarbon APIのGetScriptManagerVariableDeprecated in Mac OS X v10.5.ですよ。普通deprecatedなので代わりにこれ使ってね、とか書いてあるものなのに書いてないし...

で、LeopardでIMの状態をアプリごとに記憶するInputSwitcherというものをVoluntasさんとこで発見。しかもソース付き。

ありがたく見させていただくと、Text Input Source Services ReferenceのTISCopyCurrentKeyboardInputSourceで記憶、TISSelectInputSourceで設定、というのがわかりました。これでパッチ作ってフィードバックします。Leopard以上と以下でifdefかな。

なんでもかんでもCocoaってわけにはいかんのですね、というかそういう住み分けか。

Vim vs MacVim

MacVimとVim(cocoa or carbon)を同居させるときの .gvimrc の例:

if has("gui_macvim")
set transparency=10
set guicursor=a:blinkon0
set guioptions-=T
elseif has("gui_mac")
set gfn=Osaka-Mono:h14
set gfw=Osaka-Mono:h14
set macatsui
set noantialias
set transparency=240
end



今日MacVimにUTF-8文字列描画改善やguifontwidth対応が入りました。でも横に広がっちゃったりします。要フィードバック。vim-cocoaのJiangさんがテキスト描画まわりをMacVimに入れるべく作業中ぽいので期待。

で、やっぱTigerとLeopardで挙動が違う気がする。iTermとかvim-cocoaとかは変化ないと思うんですが。なんだろ。やっぱNSTextFieldとNSAttributedStringの差ですか?

2007-11-09

vim 7.1.154

http://lapangan.net/darwinports/index.php?PrivatePortfile%2FVim

7.1.154に追従。

vim-cocoaは本家へのpatchの形での配布はしなくなったみたいなので、gitでpatch作ってfiles以下に入れてみた。こういうときはgitはいいですね、と言えるくらい使っときたいかも。

そして antialias off が追加されてた!

んが、antialias onのときLeopardでは日本語部分がantialias効いてない気が... うーん。

ところで作ったバイナリははたして10.4で動くのか。SDKは10.4uになってるから動きそうな気もしますが。

2007-11-07

jailはなかったけど


security.mac.seatbelt.debug: 0
security.mac.seatbelt.profile_refcount: 31
security.mac.seatbelt.qtnstate_refcount: 1
security.mac.seatbelt.cred_label_refcount: 23


これは気になる。

http://www.opensource.apple.com/darwinsource/10.5/

APSL 2.0はフリーソフトウェア・ライセンス(http://slashdot.jp/mac/article.pl?sid=03/08/07/0745222)

jail

iPhoneでjail環境用意できてるんだからOS Xでできてもいいんじゃないかと。

Leopardでsysctl -Aしたらjailとかでてきたりしないかな。

ついでに10.4用のframeworkしか使えないようなjail環境も用意してくれるとうれしい。


で、iPhoneでいうところのjailってFreeBSDのjailと同じ意味?

2007-11-03

vim-cocoa

vim-cocoaもgit。

http://repo.or.cz/w/vim-cocoa.git

MacVimと良いとこ取りでマージしてくれないかなぁ...

2007-11-02

python

ということでmingのpython bindingでもtruetype fontが直接使えることを確認しました。日本語もok。

ちなみに一番時間がかかったのは、インデントが正しいはずなのに何故かエラーで怒られるという原因がまったくわからない、というとこでした。

タブだった orz

set ft=python なはずなのに!

ming / newSWFSound_fromSoundStream

[1824403] add newSWFSound_fromSoundStream.

mp3をストリームでくっつける(ムービークリップのフレームにインターリーブしてくっつける方式)と音声は正常だけどなんか再生がカクカク。指定するパラメータをへくってるんだと思いますが。

ので、ムービークリップのstart soundでくっつけられるようにSWFSoundStreamからSWFSoundを作れるように改造してみました。


最初は、[1823305] Implement getMP3Size. でSWFSoundでmp3を扱えるようにしてみたんですが、SWFSoundだとsound fileみてformatとかsamplerateとか自動認識してくれたりしないので非常に不便。自動認識させてみようかと思ったんですが、SWFSoundStreamではできてるから、それを使ってしまおうというアイディア。WAVEとかは自力でflags指定しないといかんですが、いまどきmp3使えれば問題ないでしょう。

ruby-mingにも反映させたいんですが、前送ったパッチは音沙汰なし。

MacVim on Leopard

なーんか、あやしい。インライン入力まわり。ついでに何故かDockでMacVimのアイコンが踊り続ける。この数日でLeopard関連のbugfixがいくつかあったので、それを動作確認してからバイナリ作ります。今の状態だと前につくったものの方が良いなぁ。

安定して使えるCarbon版Vim.appと、MacVim版を両方同時に入れられるようにする。

透明度の意味が違うのでMacVimの値のままだとCarbon版が見えなくなる罠。これはgvimrcで分岐させる。