2011-02-08

OpenGL ES 開発リソースまとめ

GPU作ってるとこのOpenGL ES 1.1/2.0開発リソースが、実は大変充実しています。まとめてみました。

■POWERVR Insider http://www.imgtec.com/powervr/insider/powervr-insider.asp

□主な使用機種: iPhone 3G(MBX),DROID(SGX530),iPhone 4/iPad(SGX535),Nexus S/Galaxy S(SGX540),NGP(SGX543),...

・POWERVR Insider SDK。COLLADAから変換したPOD形式を使って3Dモデルの描画、アニメーション可能。ソースコードのライセンスは非常にゆるい(forumのSDK Code Licenseスレッド参照)。

・PowerVR圧縮テクスチャPVR用コンバータ PVRTexToolなどのツールも充実。

■ADRENO GRAPHICS http://developer.qualcomm.com/dev/gpu

□主な使用機種: Xperia,Nexus One,Desire,IS03,Regza,Windows Phone 7...

・Adreno™ Profilerが凄い。rootとったNexus OneなどをUSBケーブルで繋ぐだけで、リアルタイムにGPUの負荷やテクスチャ、描画結果を取得可能。

・Adreno向けに最適化されたOpenGL ES 2.0 shader source codeあり。でもOpenGL ES 2.0であればどこででも。

■TEGRA DEVELOPER ZONE http://tegradeveloper.nvidia.com/tegra/

□主な使用機種: dynabook AZ,各種タブレット,...

・Android NDK用のサンプルコードはApache License 2.0。JNI経由で音を鳴らす方法なども含んでいるので、NDKで開発する場合は必見。

・EclipseでNDKをデバッグするためのNVIDIA Debug Manager for debugging Android NDK applications in Eclipse とかあったりする。

■Mali Developer Center http://www.malideveloper.com/index.php

□主な使用機種: コンシューマ製品があるかどうか不明

・Mali GPU Shader Development Studio。IDE的に結果をみながらshader開発が可能。


また各サイトでWindowsやLinux用のOpenGL ES 1.1/2.0 emulator libraryが配布されてますので、iPhoneやAndroid向けに作ったOpenGL ES 1.1/2.0用のソースコードを、WindowsやLinux用にビルドして実行することが可能です。

各GPUごとの開発リソースは大変特色が出ているのですが、OpenGL ES 1.1/2.0経由で使うことになりますので、profilerなど専用なもの以外は、どれででも使えてしまいます。便利に使っちゃいましょう。